『あたらしい戦略の教科書』酒井譲 - そろそろ本気になって勉強してみようか。

『あたらしい戦略の教科書』酒井譲

あたらしい戦略の教科書
酒井 穣
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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今日の一冊は、前作「はじめての課長の教科書」が大ベストセラーとなった酒井譲さんの新刊「あたらしい戦略の教科書」です。

Joyは、ストレングス・ファインダーによると「戦略性」が強みとのことなので、ここは深堀していきたいと思います。

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【目次】
第1章 戦略とは何か?
1 戦略とは「旅行の計画」である
2 大学受験の戦略を考える
3 戦略は、時間とともに成長する 
4 戦略における完璧主義のワナ
5 戦略は中心メンバー選出から始まる
 コラム 戦略と戦術の違いとは?

第2章 現在地を把握する 情報収集と分析の手法

1 情報力が戦略を簡単にする
2 集めるべき情報・行うべき分析とは何か?
 コラム フェラーリの競合とは?
3 顧客情報こそキングである
4 情報収集の3つのステップ
5 情報収集の現実
6 情報分析の基本

第3章 目的地を決定する 目標設定の方法

1 目標は何のためにあるのか?
2 目標設定の怖さを理解する
3 戦略立案を刺激する優れた目標・5つの条件
 コラム 「熟達目標」という考え方

第4章 ルートを選定する 戦略立案の方法
1 戦略は本当に必要なのか?
2 スイート・スポットをシェアし、戦略を育てる
3 新しいアイデアが本当に求められるとき
 コラム 戦略の立案力を養うトレーニング
4 クイック・ウィンのテスト・ケースを走らせる
5 立案される戦略の構造
6 やめるべきことを常に探す
7 リスク対策と、代替案の準備を忘れずに
8 戦略のキャッチ・コピーを考える

第5章 戦略の実行を成功させる
1 人を説得するための方法論を知る
2 組織トップのコミットメントをマネジメントする
3 組織内で、危機感と希望を共有する 
 コラム 魔法の数字 7±2
4 情熱の伝染を起こす
5 組織内に「やさしい空気」をつくりだす
6 戦略の実行に反対する人々との戦い
7 戦略の実行に使えるノウハウ集
 コラム カーナビに学ぶ戦略の実務

【Joy's MEMO】
・全ての問題の原因は必ず過去にある。

・戦略とは現在地と目的地を結ぶルート
1 「現在地」を明らかにする
2 「目的地」を明らかにする
3 現在地と目的地を「結びつける方法(=戦略)」を考える

→カーナビのイメージ

■先日の講演会で、同じくコンサルタントの細谷功さんも問題解決をカーナビに例えていましたね。
【講演会】細谷功さん「地頭力」セミナー@紀伊國屋ホール(2008年7月30日)

1 「現在地」は常に変化している
2 「目的地」は現在地ほど頻繁には変化しない
3 「戦略(ルート)」は基本的には現在地の変化に応じて変化する

→鍵は「現在地の確認」
→目的地と戦略は、単独で存在できるものではなく、どちらも現在地に依存している。
→常に「現在地の確認」を怠らないこと。

・戦略の立案においては、可能性の高いイベントが発生した場合の対策(事前・事後)と、「バックアップ・プラン」を準備しておくことが重要。

・目的地を明らかにし、たとえ細くとも現在地と目的地をつなぐラインを引いてみる。そして目的地を目指して動き始めることで、そのラインは太くしていける。

・「我々は変わらなければならない」という点において同意できない人が、戦略プロジェクトの中心メンバーになることは、戦略には致命的。

・「すでにそこに起こっている未来をさがせ」(ドラッカー)

「情報力の格差」が「戦略の難易度の格差」を生む
→「若者はバンテージポイントでキャリアを磨け」(梅田望夫)

スイート・スポットとは、「自社にできること」と「顧客が求めること」の重なる部分で、かつ「競合にできること」と重ならない部分。
1 いかに有効活用するか(攻めの戦略)
2 いかに維持するか(守りの戦略)
3 いかに広げるか(成長させる戦略)


・フェラーリは自動車ではなく、「お金持ちのための嗜好品」
→フェラーリの競合は他の自動車メーカーではない。

顧客情報>自社情報>業界のマクロ動向>競合情報
→「敵を知り己を知れば〜」はビジネスにおいては完全に間違い。
→魚を釣りたければ、まずは魚について知ること。他の釣り人のことばかり気にするべからず。

1 ドライ情報をできる限りたくさん集める
→ドライ情報:ウエット情報→80:20
2 ドライ情報をベースにして、インタビューをする
→「まだ自社の顧客になってくれていない人」へのインタビューを優先させる。「なぜ、自社製品は他の人にオススメできないのか」
3 「Give5乗」を実践する

・状況の4分の3は霧の中(「戦争論」)

戦略家は意識して、たくさんのケーススタディを読んでおくべき。特に失敗のケーススタディは貴重。

・現代の先進的なスーパーでは、顧客の衝動買いのパターンを知るために監視カメラを使っている。→人間を観察する。

「情報収集のワナ」→人間の心理として、情報の収集の方が情報の分析よりも楽しく感じられる。→収集6、分析4が普通であろう。

優れた目標の5つの条件
1 リーダーが設定した目標であること
2 3年程度の期間で到達したい目標であること
3 背伸びをすればギリギリ届くような高さの目標であること
4 測定できる目標であること
5 利他性のスパイスが入っていること

・戦略の立案は、それが実行されるときの問題点を、あらかじめ想定しつつなされなければならない。

・新しいアイデアは、トレードオフを解消するためにこそ求められる
→克服すれば大きな成果に繋がる矛盾のリストを作り、そうした矛盾の一つ一つについてアイデアを募る。

・戦略の立案力を養う→「何の関係もなさそうな2つの事象について、その共通点を探す」

・計画は前倒しして終了することで、プロジェクトが順調に進んでいるというムードを生み出すことが重要。

シナリオ・プランニング→将来とりうる複数の選択(可能性)について、それぞれ戦略プランを考え、そうした戦略プランの中に「共通するアクション」を見出して、それを他のアクションよりも優先させることを考えるという方法。

ストラテジック・プリンシプル(戦略方針)を持つ
「市場で1位、又は2位を占める。さもなければ撤退する」(GE)
「近距離航路のお客様ニーズに、マイカー旅行と遜色ない運賃で応える」(サウスウエスト航空)
「グローバルニッチトップ」(日東電工)

CSI(Communication Style Inventory)
コントローラー(専制君主タイプ)
プロモーター(自由奔放タイプ)
サポーター(縁の下の力持ちタイプ)
アナライザー(求道者タイプ)

■人を説得するときは、相手のタイプに合わせて戦略的にふるまおう、というものですが、これは面白いですね。4つしかないので使い勝手がよさそうです。日本で生まれた手法というのもいいですね。早速取り入れて行きたいと思いました。酒井譲さんはプロモータータイプとのことです。ちなみに私はコントローラータイプになってしまうのでしょうか。
早速、本書でも推薦されていた鈴木義幸さんの「図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく」をAmazonで注文しました。

図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく
鈴木 義幸
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・既得権のようにすでに保有しているものは、それを失うとき、手に入れたときの7倍もの価値に感じられる(行動経済学の権威、友野典男教授)

人間の正義感とは「自らが十分に世間から認められていない」という「不遇感」を埋め合わせるために発露することが多々ある。→他人の掲げる「正義なるもの」に懐疑的であるのはデフォルト

・「笑うのは幸福だからではない。むしろ笑うから幸福なのだ」(アラン「幸福論」)
先日の講演会で、平野敦士カールさんも1番好きな言葉として紹介されていました。



■「本当に大切な情報だけに絞り込みました!」とおっしゃられるだけあって、読みやすいのに内容はとても濃いです。戦略の入門書としてとても有益でした。オススメです。

8日の金曜日には、ディスカヴァー大ホールにて行われる酒井譲さんの講演会に参加してきます!とっても楽しみです。

巻末に付録として「さらに戦略の理解を深めたい人のための書籍&DVD」が5つ揚げられています。

↓現在の出版不況の原因を「しっかりとした戦略と緻密な計算」の不在にあると喝破する元「LEON」編集長岸田一郎さんの戦略的な発想に触れることができる一冊だそうです。これは興味をそそられます。

LEONの秘密と舞台裏 カリスマ編集長が明かす「成功する雑誌の作り方」
岸田 一郎
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↓当ブログではお馴染みの勝間本です。内容的にはJoyの一番好きな勝間本かもしれません。先日の人生戦略策定セミナーのアンケートでも一番好きな本にチェックして下さいとの項目では、この「利益の方程式」にチェックしてきました。ちなみに装丁はダントツで「7つのフレームワーク力」が好きです。

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─
勝間 和代
東洋経済新報社
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↓そして、映画のDVDを2枚。
「危機感の共有」の難しさ、新しいアイデアを実現していく難しさ、善意による邪魔といった、リアリティーが優れているとのこと。映画としても評価が高かった作品ですので、映画としても面白いはずです。未見ですので観てみます。

フラガール(スマイルBEST)
ハピネット (2008-02-08)
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懐かしいですね。確かに思い出してみると「超戦略映画」ですよね。

伊丹十三DVDコレクション スーパーの女
ジェネオン エンタテインメント (2005-09-22)
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この記事へのコメント
講演会にも来ていただき、さらにせっかくすばらしい書評を頂戴したのに、お返事がすっかり遅くなってしまいました。申し訳ありませんでした。頂戴した書評が嬉しくて、ニヤニヤしております(笑)。今後とも、よろしくお願いします。
Posted by 酒井穣 at 2008.10.21 02:56
酒井さん、こんばんは。
コメントびっくりしました!
ありがとうございます。感激です!
『英会話ヒトリゴト学習法』も読ませていただきますね^^
こちらこそ今後ともよろしくお願い致します。
Posted by Joy@そろそろ本気になって勉強してみようか。 at 2008.10.22 00:23
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